トランプ政権、アメリカ利上げ政策を読み解く!

トランプ大統領

※これは2017年1月13日の記事です。

今回は、金利から学ぶ経済状況についてお話します!

昨年のアメリカ大統領選の結果、トランプ氏が次期アメリカ大統領になることが確定しましたね。

そして昨年末、FOMC(米連邦公開市場委員会)でアメリカの政策金利の利上げ発表がありました。

今回は、昨年アメリカで大きく注目されたこの2つのポイントから、経済状況の見方を学んでいきましょう。

「なぜアメリカから経済状況を見るのか?」と考えながら見てみてくださいね。

少し難しい話だと感じてしまうかもしれませんが、トレーダーや投資家、経営者にはとても役に立つ考え方です。

どんな方でも理解していただけるようにお伝えしていますので、ぜひ最後までご覧ください。

トランプ氏が唱えるアメリカ・ファーストとは?

トランプ氏が大統領になることが確定した後、彼の口からどのような政策にするのかといった詳細な方針は、オフィシャルな場でハッキリと言及されていません。

しかし、Twitterなどで彼はたびたび、「アメリカ・ファースト」という言葉を強く主張しています。

このアメリカ・ファーストという言葉ですが、要はアメリカを強くしたいという意味なんです。

単純に「中国に対して強硬姿勢で臨むのでは?」などと見られていますが、

私が思うに、「アメリカの国益を脅かすのであれば、徹底的に排除しますよ」といった意味なのではないかと考えています。

逆に考えると、「アメリカの国益に沿って政策を打ち出してくるのであれば、仲良くしますよ」ということです。

そう考えたことにはトランプ氏の背景が理由にあります。

トランプ氏は政治家からではなく、不動産を成功させた事業家という道から大統領になった方です。

つまり、事業家としての経歴を持つ彼が一番に考えることは、国の利益なのではないかと思いました。

金利利上げはトランプ政権の準備段階?

昨年末に行われた政策金利の利上げですが、アメリカ・ファーストを考えているトランプ氏の日頃の発言を実現するための下準備だと捉えることもできるんです。

金利の利上げをすることが、なぜトランプ氏のための準備につながるのか、考えてみましょう。

まず、利上げをするということは、その国の景気を伺うことができるんです。

簡単に言うと、「利上げをする=景気が良い」なんですね。

金利が上がると、みんな銀行からお金を借りようと思わなくなるのですが、これが景気が良いと判断するポイントになるんです。

これは裏を返すと、銀行からお金を借りて市場にお金を投下しなくても、経済を循環していける力があると言えるからです。

ですから、利上げを行ったアメリカは景気が良い傾向にあることが言えます。

またアメリカの場合、金利を上げた理由はこれだけではありません。

アメリカの通貨である米ドルは、世界の基軸通貨と言われています。

そして米ドルはもっとも流通している通貨でもあり、新興国の通貨と比べ、巨大な力を持っています。

ですから、アメリカからお金を借りている新興国の国家や事業投資を行っている企業は多く存在しています。

そんな中でアメリカが利上げするとどうなるでしょうか。

アメリカが利上げしたことによって、これまでお金を借りていた利子が増えることになります。

国家規模でお金を借りているとなると、その利子の額だけでも莫大な額になるんです。

ですので、アメリカ側は金利が上がったことにより、もともと貸し付けていた額にプラスして、利上げされた分の利子が上乗せされて返ってくることになります。

この状態が、今後のトランプ氏の政策に対しての準備段階の動きではないかと睨んでいます。

このように、利上げ一つに焦点を当てるだけでも、多くの要素を伺うことができ、そこから今現在の経済状況や今後の動きを見ることができます。

最後に

これからアメリカは利上げが続くのかというと、そうとは限りません。

それは、必ずしも利上げがメリットだけではないからです。

ですから、ただ闇雲に利上げを行えばいいというものではなく、経済状況のバランスが非常に重要になってきます。

実はこのバランス、FXのトレードや投資家としても重要な要素なんです。

例えば、今回これは私たちにも言えることで、資産の保有の仕方もバランスが大切です。

今回、アメリカの米ドルが非常に強い力を持っているとお伝えしましたが、私はそういった理由から、米ドルを保有して通貨のリスクヘッジをしています。

もちろん米ドル1つだけでなく、円やニュージーランドドル、シンガポールドルなども保有して、通貨のポートフォリオを組み、資産のバランスを保つようにしています。

ですので、そういった正しいバランスを判断をするための方法を今回知っていただければと思います。

PAGE TOP