あなたは、自分自身の強み、弱みを把握していますか?
よく入社面接などでも訊かれる質問ですね。
学生や新入社員の頃は考えたことがあるかもしれませんが、常に意識している方は、そう多くないかと思います。
しかし、本日の記事をきっかけに、改めてあなた自身のことを考えてみてほしいのです。
自分の特性を理解しておくのは経営者だけでなく、トレーダーとしても、家庭円満のためにも、とても大切なことだからです。
そのため、本日の記事では実際に、私自身の強み、弱みについて振り返ってみました。
そして、それが会社経営や事業の成功に、どのように関係してきたのかをお話します。
経営者としての成功に必要だった要素と言ってしまえば、「やる気」「チャレンジ精神」「資金量」など、実際に思い浮かぶものはたくさんあります。
しかし、その中でも特に「この考えは大切だった」と感じるポイントがあるんですね。
あなたも何か成功したいと思うものがあれば、まずは自分自身の強み、弱みを振り返ってみてください。そのうえで本日お伝えする「考え方」にも、ぜひ触れていただきたいです。
甘やかしは人のためにならない
まず先に、私自身が弱みだと考えている点をお話しておきましょう。
私の弱みはズバリ、人に優しくしすぎてしまうことです。
「優しいこと」が弱みなんて、あまりピンとこない方もいるでしょうか。
しかし、度を過ぎた優しさは、時として痛い目にあってしまうものなんですよね。
例えば、わかりやすいエピソードでいえば、困っている人を助けようとした結果、騙されてお金を盗られてしまった経験があります。
また、仮にお互いに悪意がなかったとしても、やはり人に優しくしすぎてしまうのは良くありません。私がすべて前に出て解決してしまったら、その人自身の成長のチャンスまで、奪ってしまうことにもなりますからね。
ただ、わかっていてもつい、そのタイミングが目前にくると、手を差し伸べてしまう。
そんな経験が過去にいくつもありました。
だからこそ今では、お金に関わることは全て、信用できる人に相談してから決定することにしています。それでもたまに失敗してしまうことがあるので、気をつけないといけませんね。
また、これはお金にまつわるエピソードに限りません。
身近なテーマだと教育についても、同じような傾向が私はありました。
父親として望ましい行動ではありませんが、私は子どもが直面しそうな障害を、先回りして潰そうと動いてしまっていたんですね。
具体的には、子ども同士の喧嘩も親が割って入り、時には先生をも打ち負かしてしまう。
これも本来であれば、子ども同士、あるいは先生を交えて、自分たちで仲直りさせるべきですし、自分で困難を乗り越えてこそ成長に繋がるので、その困難を親が先に潰してしまうのは、やはり教育上良くありません。
この癖を奥さんに怒られるたびに直そうとしているのですが、家族のような近い人ですと、ついつい自分が助けたくなってしまいます。
これは「優しさ」ではなく「甘やかし」です。今はこの「甘やかしの精神」を意識的に封印するようにしています。
禁止事項こそ、時代のルールだと考える
逆に強みは、同世代の人と比べて固定観念が薄いことだと感じています。
私くらいの年代の人だと、それまでの人生で培ってきたマイルールが強く、言ってしまえば頭の固い方が多いと感じています。
そういった人たちに比べると、私はその都度、時代に合わせた柔軟な考え方ができるほうだと自負しています。
例えば、一般的には、子供の成長にPCや漫画やゲームが悪影響だと言われることがあります。
学校が漫画やゲームを禁止すれば、親はそろって子供から取り上げますが、私は逆でした。
禁止になるほど流行るということは、それが時代の新しいルールになる可能性が高いと考えたのです。
また、ゲームや漫画からも学び取れることは少なくありません。もちろん私自身も、子どもの関心を持ったゲームや音楽などの文化に介入して、いろいろ学ぼうとしていました。
そういった柔軟性のおかげで、会社でも若い感性が育まれているのかなと思います。
自分で言うのもなんですが、この「柔軟性」は経営者にとってかなり重要なことです。
ビジネスも時代に合わせて変化し続けるため、同じ事業を同じやり方で行っていては、いつか時代の流れに置いてかれてしまうでしょう。
特に変化の激しいこの時代で毎年利益を出し続けるためには、柔軟性は欠かせません。
ぜひあなたも、今の自分の強みや弱みが何か、考えてみてください。
一見、良いことのように見える特性も、角度を変えてみるとどこかでチャンスを失っているかもしれませんし、反対に、世間と違ったものを持っていたら、それは成功の原石になるかもしれない。
先ほど柔軟性のお話もしましたが、このように固定観念を壊して多角的な視点で見つめ直してみる。そうするとあなたの本質や、時代にあわせた成功への道が発見できるはずです。