「当たり前」の中に、自分の強みを見つける

「当たり前」の中に、自分の強みを見つける

本日はいつもの動画とは少し違った内容をお届けしたいと思います。

こちらは2021年3月、新卒で入社する予定の方を含めた新入社員さんと、クロスグループの役員が集まって行った研修旅行の様子です。

実は今年、クロスグループでは初めて新卒採用を行いました。
そこで採用となった新卒の方を主な対象として、箱根での研修旅行を開催しました。

内容としては、働く上で必要な考え方、またクロスグループの歴史や未来の展望について語るとともに、これから社会人になる新卒の方にフォーカスした研修を実施。

それぞれの考えや経験を通じた発表は、私にとっても非常に刺激を受けるものでした。
また若い発想を受けて、気づいた点もフィードバックの中でお伝えしました。

ここで私からお話している内容は、決して新入社員に限った話ではありません。
社会人として根幹に持っておくべき考え方だと思います。

毎日、目の前の仕事に追われていたりすると、ついつい見逃してしまいがちなこともきっとあると思いますので、ぜひ本日の動画もご覧ください。

これまでの経験が、お互いを刺激し合う

今回の動画は「自身の強みについて」の発表を受けて、私からお話しした内容ですね。

この場では、社会人経験のある方と、新卒の方がそれぞれ発表してくれたのですが、両者の発表内容に明確な違いが見られたのは面白かったですね。

まず社会人経験のある方は、自身の経験を通じた強みをアピールしてくれました。
実際の経験があるからこそ語れる、即戦力としてのアピールですね。

その一方で、新卒の方は自身のパーソナリティに目を向けた強みを出してくれました。
自分自身をしっかり分析して、何がアピールポイントになるかを探ったわけです。

これはどちらが良い、悪いというお話ではありません。
むしろ、こうした違いが見られる人たちが仕事を通じて交流できるのは、お互いに刺激を受けあってシナジーを生むことにもつながり、かなり価値のあることだといえます。

社会人経験がある方は、これから新社会人として活躍する人たちに、その経験を伝えていく義務がありますし、それによって自分の価値が活かされるのは喜びにもつながるでしょう。

一方で、新卒の方は、まだ世の中のことがわからない。それ故にチャレンジして飛び込んでいける、その姿勢を大切にしながらさまざまなことを貪欲に吸収していける。

特に、恐れずにチャレンジしていく精神は、世の中のことがわかってリスクを考えるようになっていく、経験豊富な世代が徐々に失っていくものでもあります。

だからこそ、私たちも教えるばかりでなく、若いチャレンジ精神からいろいろなことを教わることができる。そうやって両方が良い効果は生まれるのかなと感じました。

自分の強みは、実は“基本”の中にある

また、この研修中にもうひとつ感じたのが、人によってさまざまな経験をしていること。

例えば、大学には行かずに就職の道を選んだ方。また、留学を経験した方もいるし、そうでない方もいて、この約20年の中に人ごとの経験値があるのが感じられました。

ただ、ぜひ誤解しないでほしいのが、他の人と比べて自分には特殊な経験がないとか、経験豊富じゃないとか、そういったことに引け目を感じる必要はないという点です。

なぜなら社会人になって求められる重要なスキル、強みというのは、意外と小学校で教わるような「基本的なこと」ばかりだからです。

「いろいろなことに興味を持って挑戦しましょう」
「夏休みの宿題は計画を立ててやり切りましょう」
「テスト期間にはスケジュール管理をして勉強しましょう」
「みんなと仲良くしましょう」
「毎日、健康に過ごしましょう」

こういった昔から言われているようなことは、実は会社の中でもかなり重要で、これを当たり前にこなせる人というのは、かなり価値が高いといえます。

もちろん、大学で学んできたこと、部活で取り組んできたことなど、それ自体も大事なものであるのは変わりません。
ただ、そうした経験はあくまで副次的なもので、その中で何を自分の糧にすることができたのか、それを何よりも重要視すべきなんですね。

経験を通じて人の器を広げながら、その根幹にある部分を突き詰めてみると、実は小学生のころに言われたような内容に戻ってくるんです。

スケジュール管理ができなかったり、計画性がなかったりすると、仕事を進められません。
失敗を恐れずにチャレンジするのは、仕事でも重要な局面が必ずあります。

また、社会人になったばかりの方からすると意外かもしれませんが「健康管理をしっかりする」というのは、中でもかなり重要なことだったりします。

例えば、会社を急に休むと、その人が抱えている仕事が止まってしまうかもしれない。それは他の人の仕事にも影響するので、すごく困ることになってしまう。
しかし、前々から計画して取得する有給休暇であれば問題はありません。

もしかするとこの点を、逆に捉えている方もいたのではないでしょうか。

「有給休暇をとるのは印象が悪いんじゃないか」
「急な休みは、体調不良なんだし仕方がないだろう」

実は会社というのは、このようには捉えてはいないのです(少なくとも我が社では)。

前もって計画的に休みを取得するなら、有給休暇で数週間、旅行にいっても構いません。
事前に分かっていることなら、会社もそれに合わせて業務を調整し、助け合うことができますからね。

しかし、前の日に夜更かしして体調不良で休みます、みたいなことになると、業務のコントロールが利かずに非常に困ってしまう。

だから体調管理ができている、というのは、会社としてかなり大事なポイントなんです。

このように、人によっては当たり前になっていること、昔から言われる基本的なことにも、その人の強みになる点は見つけられるもの。むしろ、その中にこそ社会人として役立つ重要なポイントも潜んでいるかもしれません。

ぜひ、自身の強みを考える作業を、今後も定期的に行いながら、社会人としての基盤を固めていってほしいです。

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