※2018年6月29日の記事です。
あなたは、投資学習を毎日コツコツしているのに、なかなか思ったように利益を得られない……。
そんな経験をしたことはありませんか?
もしかすると、その原因のひとつとして、学習の方法が関係しているかもしれません。
すでに投資をされている方はもちろん、これから投資を始めたいと考えている方にとっても参考になる内容ですので、ぜひ本日の内容も見逃さないでいただきたいです。
海外留学から改めて気付かされた「学び方」の極意
突然ですが、実は先月から、私の息子がオーストラリアの語学学校に留学しています。
最初はうまくやっていけるのかと親として心配な気持ちもありましたが、遠い地でもうまくやっている様子が、SNSを通じて伝わってきたのでひとまず安心している今日このごろです。
もともと息子は中学・高校時代、勉強熱心なほうではありませんでした。
それは英語の勉強についても同様だったものですから、息子は絶対に異国の地で苦労するだろうなと思っていました。
しかし、留学して1ヶ月以上が経過した現在、息子は友人との日常会話について支障がないレベルで英語を習得しています。
その習得スピードには私も本当に驚かされました。
もちろん初日は、英語で進行する授業に苦労していたようなのですが、学校のクラブ活動に参加して仲間と交流したり、わからないことはその都度、直接聞いたりしながらそこに住む人々に根付いた英語を吸収しているところのようです。
こうした実地で語学を習得するという学びの姿勢に、私は投資の学習と相通ずるものがあることに気付きました。
常識に縛られてはいけない
日本では、現在だと小学校から英語の教育が始まるわけですが、学校教育だけを引っさげて、現地で迷いなくスムーズな会話ができる日本人は少ないのではないでしょうか。
息子と一緒に留学中の日本人も、日本の学校で英語を学んだ経験があるはずなのに、なかなか英語力が伸びないことを悩んでいると聞きました。
その結果、彼らがどういった行動をするかというと、とにかく図書館で本を読んで学習しようと考えるんだそうです。
しかし、ここが大きな落とし穴なんですね。
本を読み込んで「正しい英文法」を覚えることができたとしても、現地の人々が話す「生きた英語」を習得することはできません。
日常では主語を省略したり、文法に則っていない表現をしたりする場面も珍しくないために、そのギャップによって伸び悩んでしまうのですね。
これは、投資の学習においても言えることです。
「こういう学習方法をするべき」「こういった捉え方が常識だ」そんな風に書かれた書籍やサイトも存在しますが、それにばかり縛られていては、成長することができません。
投資の世界において正解というものはないですが、自分の信じているとおりにうまくいくとは限らないわけです。
常識の中だけで考えようとすると、気付かないうちに視野が狭くなりあなたの成長を止めてしまうかもしれません。
投資では「教科書どおりに判断すること」ではなく、最終的に「利益が出たかどうか」が重要だということを忘れないでください。
トライアンドエラーが習得の近道
改めて英語の学習を考えてみると、私の息子は図書館ではなく、学校の友人やホストファミリーと話しながら生きた英語を身につけています。
このように実地で失敗を繰り返しながら物事を習得していく、やはりそれに勝るものはないということを、このエピソードから再確認しました。
このときに大切なのは、失敗することを恐れないこと。
間違いを指摘されたらどうしよう、などと思い悩んでしまうと、なかなか成長のチャンスは訪れません。
これも投資と照らし合わせることが可能です。
トライ&エラーを繰り返しながら、失敗したことは反省し、次回の投資で失敗しないようにする。
これを繰り返していくことが投資手法を身につける近道だと思います。
「損失を生み出したくない」という気持ちもよくわかりますが、その気持ちが先立ってしまい、本当に稼げると確信するまでチャレンジしない、となってしまったら、あなたの経験値は増えません。
失敗を恐れるのではなく、失敗を繰り返さない。
そのことを意識しながら挑戦していけるようになりましょう。
学習する目的を見失ってはいけない
最後に挙げるポイントは「目的を見失わない」ということ。
これまで例にしている海外留学の話でいうならば、目的のひとつは「英会話をネイティブと支障なくできること」になるでしょう。
それを実現するためには、正しい英文法の知識を辞書のように詳しく身につける必要はないのです。
先ほども触れたように、主語や述語を正確に当てはめた言葉が、本当のネイティブ英語とは限りません。
つまり、頭でっかちになることが「英会話をネイティブと支障なくできること」の絶対的な道のりであるとはいえない、ということですね。
このことはつい忘れがちな人もいますが、もちろん投資においても全く同じことがいえます。
投資の目的は「利益を出すこと」であり、「教科書どおりに判断すること」ではありません。
知識量が多いことが利益を得るための条件であるとはいえないのです。
むしろ知識が足かせとなって、柔軟性が欠けてしまい、成果がでない人もいると思います。
英語の習得は、日本教育の常識に縛られず、実地でトライ&エラーを繰り返しながら磨いていくのが成長の近道でした。
投資の学習も、書籍やサイトの情報だけに縛られることなく実際に向き合いながら学んでいくのが上達のためには必要といえるでしょう。