※これは2017年6月30日の記事です。
今回は今後日本に起こるインフレの到来と、それを乗り越えるための術をお伝えしていきます。
もしあなたが10年後も投資家、経営者としても利益を出し続けていきたいのであれば、今回の記事は必ず最後まで読んでいただきたい内容となっています。
景気回復によって起こる生活への余波
日本でも徐々に景気回復の兆候が見られるようになりました。
大卒者の初任給は昔に比べ、上がってきていますし、アルバイトの時給も平均的に上がってきています。
企業は残業代の未払いを減らし、物価はゆるやかに上昇する傾向を見せています。
この”景気が良い”という言葉を聞くと、国にとっても、我々国民にとっても良いことのように感じますが、実は必ずしもそうと言えない面もあります。
今までも何度かお伝えしてきているので、勘のいい方はもうお気付きだと思いますが、景気が良いということは、日本は徐々にインフレに向かっているということになります。
物価の価値が上がると、収入が少ない人はそれだけ直接的に打撃を受けることになりますよね。
この先、日本の消費税はさらに上がっていくでしょうし、給与の上昇や残業代の支払い額増加を受けて、企業側は商品の値段を上げざるを得ない状況になるでしょう。
つまり、我々の給料が上がれば上がるほど、それに伴って世の中の物価も上がっていくのです。
残業代を出すということは倒産への一歩かもしれません
脅しのようなタイトルで申し訳ありません。
これを読んでくださっている方は大半が兼業トレーダーとして、今も企業に勤めている方かと思います。
企業に勤めている方にとっては、残業代を出さない会社なんて悪ですよね。
もちろん、弊社も残業を行ったスタッフには、必ず残業代を出しています。
しかし、残業代を出すということは、企業にとって会社としての資金体力を失うことに他なりません。
これは良い悪いではなく、端的な『事実』としての話です。
残業代の未払いを減らすという政府の目論見そのものは、間違いではありません。
問題はその先に訪れる企業の未来です。
今後の日本はご高齢の方が増え、労働人口がどんどん減っていくと言われています。
近い未来で、必ず労働力不足に陥ってしまうでしょう。
企業としては、それでも労働力は欲しいわけです。
ですから、さほど優秀でない人材であっても雇わざるを得ない。
つまり、物価は上がっているのに、サービスの質は低下してしまうのです。
デフレ時代のような“おもてなし”の心を持ったサービスは、この先の日本では望めなくなるでしょう。
消費者として、これほど辛いダブルパンチはありません。
輸入大国・日本
日本にはもう1つ、危険な点があります。
それは物の生産を他国に頼り過ぎているということ。
いつどんな時代であっても、生きていくには物資が必要です。
どれだけ物価が上がって、企業の資金体力が無くなってきたとしても、商品の元となる原材料はなんとかして確保しなくてはいけません。
そして日本は商品の元となるこれらの原材料の生産を、ほとんど海外に頼っています。
一般的に、今、現役で働いている方々が40代・50代になると、親御さんの介護に時間を取られることになります。
つまり、労働に時間を割くことが出来なくなるのです。
そうなると、物資は極端に不足するでしょうし、不足した物資を補うためには、前述した通り、輸入に頼ることになりますね。
輸入を行うためにはドルが必要となり、どんどんドル高方向に経済は傾いていくと思われます。
もちろん、輸入物資や物品の値段も上がっていくでしょう。
預貯金は持っているだけでリスクに成り得る
インフレが起こると、ハッキリ言って預貯金はお荷物になります。
「え?なんで?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、預貯金というものは持っているだけで資産が目減りしていきますし、持っているだけでリスクになります。
預貯金を100%信じて頼ってしまうのは、愚かな考えだと断言しておきます。
例えば数年後、物価が20%上がると想像してみてください。
そんな急に20%も上がらないよ、と考える方もいるかもしれませんが、実際に昔は缶コーヒーが100円で買えたのに、今は120円出さなければ買うことが出来ませんよね。
この状況がさらに悪化すると考えてください。
私は日本の物価は”2~5倍”になると予想しています。
つまり、あなたが今持っている預貯金の価値は物価の上昇に伴い、2分の1ないし5分の1になるのです。
今、あなたがやらなければならないことは、預貯金を一生懸命貯めることではなく、まずは自分で資金を稼ぎ出せるスキルを身につけることです。
そして、自分で資金を稼ぎ出せるスキルの中で、最も手軽で、かつ小資金で始めることが出来るのが「FX」です。
また、稼いだ資金は、インフレに強いゴールドや不動産にある程度換えておく方が賢いです。
最も大切なことは、知識とスキルを持っていること。
そして、常に情報を収集する習慣です。
いつなにが起きたとしても自分が生き残れるように資産を守る方法を知って、それらのリスクヘッジを怠らないようにしておいてください。
最後に
いかがだったでしょうか。
今回は日本がインフレに向かったときに、トレーダーとして、そして投資家として何をしておくべきかについてお話をいたしました。
今まで説明させていただいた通り、インフレは間違いなく起こるでしょう。
その兆しはもう見えています。
あとは我々がどう対処していくのか、というだけです。
最初にお話した通り、大卒者の初任給は年々上がっています。
アルバイトの最低時給も上がっています。
インフレが起きて最も辛いのは、食べ物の物価が上がることです。
私たちは食べなければ生きていけませんからね。
それでもインフレは起こるでしょうし、為替相場はドル高方向に向かう可能性は高いと思います。
これは投資家や経営者を目指しているのであれば、覚えておくべきことです。
- 物価が高くなる
- 預貯金は目減りする
- インフレは起こる
これらの問題点を念頭において、これからの生活の準備、つまり資産のリスクヘッジをしていきましょう。