※これは2017年2月13日の記事です。
今回は、読者さまからおもしろい質問をいただきましたので、私の見解をもとにお伝えしていきます。
テーマは「FXの世界にオカルトは存在するのか」についてです。
人は不思議なもので、オカルトとなると「そんなの信じてない」という人がいる中で、「いや、実際に関係あると思う。」と肯定する方も一定数いらっしゃいます。
例えば、トレーダーの方はこのようなオカルトを聞いたこともあるでしょう。
「某アニメが放送された翌週は大きく相場が動く。。」
今回はこのFXにおけるオカルト性を紐解いていきたいと思います。
オカルト性についての私の考え
率直なところ、私はFXにおけるオカルトやアノマリーに関しては信じていません。風水など、そういった類のオカルトは好きなんですけどね・・・(笑)
なぜ信じていないのかというと、しっかりとした「根拠」がないからです。
そもそも、根拠がないからこそ、オカルトで終わってしまうんです。
ですが、人間というものは、「オカルト」や「噂話」などは、どうしても気になってしまいます。
オカルトとは少し違うかもしれませんが、FXをはじめとした相場の世界には、オカルト的とも言える、「アノマリー」や、季節的な要因があると言われていますよね。
(※アノマリー…理論的な根拠はありませんが、規則的に起こる現象のことを指します。 )
そこで、今回は、相場における「オカルト」とも言える、「アノマリー」、そして、季節的な要因についてお話してみたいと思います。
アノマリーって信用できるの?
FXは通貨同士の取引である以上、各国の経済や情勢、さらにはファンド、トレーダーの取引状況が色濃く影響されます。
その影響とアノマリーはどちらも特定の時期に起こるという一見、似ているような現象に感じますが、それらは似て非なるもので、根拠の強さや信頼性は大きく変わっていきます。
例えば、8月や12月といった時期、相場の流動性が低くなったり、突発的に相場が荒れるのは、夏休みや冬休みといった長期の休みの時期とかさなり、相場への参加者が減るためです。
他にも各国の企業の決算時期や雇用統計もこのなかに含まれるでしょう。
これらは、しっかりとした理由、つまりは根拠があるので、考慮すべき事象だと思います。
対してアノマリーは1月にその年の高値もしくは安値をつけやすいというものや、節分に天井高をつけ、彼岸には底になりやすいといったものがありますね。
なかには金曜ロードショーでジブリアニメが放映されると相場が荒れるという「ジブリの法則」なんていうのもあります。
いわゆる、オカルトや噂話のようなものですね。
こういったアノマリーはしっかりとした根拠があるものではないので、これだけを信じきってトレードするのはとても危険です。
例えば、「ジブリの法則」を狙ってトレードを行い、仮に利益を出せたとしても、それは偶然でしかありません。
偶然で利益を上げてしまったら、もしかしたら次もまた利益になるんじゃないか、と勘違いしてしまい、ギャンブル的なトレードを繰り返してしまうキッカケになりかねません。
あくまでも、そういった「面白い話がある」程度に留めておきましょう。
最後に
いかがでしたでしょうか。
アノマリーや噂話など話半分に聞くくらいなら、面白い話ですが、実際のトレードのにFXの世界で参考になるかと言われると、全く参考になりません。
それどころか信じてトレードしてしまうと、大きな損失を出してしまう恐れがあります。
いつもお伝えしていますが、トレードで利益を上げ続けるためには、しっかりとした根拠のもと、トレードを行っていく必要があります。
根拠がないトレードは、ギャンブルとなんら変わらず、投資とは呼べませんよね。
オカルト性については考えずにトレードをしていく方が、ギャンブル要素もなく堅実なトレードにつながると思いますので、ぜひ意識してみてくださいね。