2021年、コロナ禍の流れで投資家はどうするべきか

お金から芽がはえているイメージ図

2020年もあと少しで終わりますね。
今年は自分にとっても、本当にいろいろなことがあった一年でした。

まずはFX講師の引退と、8年ぶりのオンラインセミナー開催。
そして、このタイミングでお届けした書籍『起業は最上の冒険である』は、今も嬉しい感想をたくさん頂いています。

こうしてご覧いただいている『山口孝志公式ブログ』も、まさに今年から本格始動となりましたね。

さまざまな出来事があった2020年、最後のブログ記事ですが、今回はグループ専属講師のFX-Katsuとの対談という形でお届けします。

テーマはずばり「コロナ禍で変わりゆく今、投資家はどうしていくべきか」

コロナの影響は、さまざまな面で私たちに大打撃を与えました。
日常生活はもちろんですが、トレーダー、投資家、そして起業家にとっても重要な出来事です。そしてこの影響は、もちろん2021年にも引き継がれるでしょう。

しかし、この状況は決して悲観的なことだけではないと思うんです。
特に投資家にとってはかなり重要な局面だと考えています。

投資教育の普及を最前線で突き進めてきた私から、2021年を明るく乗り越えていくためのお話を、本日はお届けしましょう。

今の時代に求められる、2つのノウハウ

今回、動画にも一緒に登場してくれているFX-Katsuは、もともと私のFX教材『恋スキャFX』を購入してくれた会員さんの一人でした。そこから彼はトレードで勝てるようになり、縁あってクロスグループに入社してくれました。

当時はトレーダーとして熱心にFXに取り組んでいたFX-Katsuですが、最近はそこにプラスして「投資家」の側面も見せることがあって、「少し変わってきたな」という印象があります。

FX-Katsuは、私がFXだけでなく不動産やゴールドの投資をしている姿を見て、投資家へのステップアップを考えたということでしたが、実は、これはすごく大事なこと。

トレーダーというのは、資金を増やすための入り口として、とても良い選択肢です。
FXは少ない資金から、大きな資金にすることができますからね。

しかし、ある程度の資金ができたら、次はお金に働いてもらう「資産運用」にシフトしていくべきだと思っています。

なぜなら、為替相場も“生き物”ですから、時には思うように動いてくれないタイミングが必ずやってくるからです。その時に、1つの投資に絞ってしまっているトレーダーは、お金を増やし続けることが難しくなる年もあるかもしれないからです。

だから「アクティブにお金を増やすトレード」に、「安定して効率よく資産を構築する資産運用」を織り交ぜていく、という投資家のステージに行くのは大事な考え方なんです。

ここでポイントなのが、「トレーダーとしてのスキル」と「投資家としての思考やノウハウ」は、どちらか片方でなく両方とも大事だということ。

今はコロナの影響もあって多くの企業が倒産、給与や賞与カットの波に飲まれて、失業者も急増しています。
果たして1年前の今、日本がこんなことになると誰が考えたでしょうか。

さらに、老後2000万円問題や副業解禁など、国としてもお金の警鐘を鳴らしている昨今。
しかし国から私たちに与えられた選択肢は「75歳以上でも働き続ける」「節約する」「投資する」という、自助努力によるものだけ。

これから先、本当に何があるかわからない時代になりました。
だからこそ、スピーディにまとまったお金を増やせるトレードと、安定してお金を増やす資産運用は、どちらも今の時代に求められるノウハウなんです。

2つの視点をしっかり押さえた「投資家」になることができれば、2021年以降も安心して生き残れるでしょう。

コロナ後の、投資家のあり方

さて、コロナ禍の話も少し不安なお話をしてしまいましたが、私は必要以上に悲観はしていません。むしろ今の状況をあえてポジティブにも捉えてみました。

今はステイホームや経済成長の衰退など、暗いニュースが多いですが、コロナ禍が騒がれるより前を思い出してください。難民問題や大国の経済戦争などが世間を騒がせていましたよね。

その流れで一部では、第三次世界大戦の噂まで囁かれていました。
そういったご時世を考えたら、私たちが今置かれている状況が世界的な戦争じゃなくて本当に良かったと思います。

そして、また投資家目線のお話になりますが、こうした世界的な有事が起こると、その後は必ずどんな相場でもV字回復しているんです。

つまり、コロナ禍による世界的な経済の打撃も、同じように考えられます。

今でこそコロナで大変な時代ですが、問題はその後。
必ず訪れる回復の兆しを見逃さないことが投資家としては極めて重要。この利益をいつでも取れるように準備をしておかなければいけません。

実際に私は、時代が変化する現場を、目の当たりにした経験がいくつもあります。

その一つは昔、まだ大学生だった頃に、ロシアに行ったことがあるのですが、当時のロシアは社会主義から資本主義に移行する時でした。これは、今私たちが直面している「世の中の変化」と同じくらい、かなり衝撃的な、国が一気に大きく変わるタイミング。

そこで何を見たのかというと、ロシアの通貨「ロシアルーブル」しか持っていない人たちが、通貨の急変動の影響を受け、みんな物乞いをしていたんです。マイナス何十度にもなる国で、ホームレス同然の生活を強いられていました。

そして、その一方で、一部の人は生活をものすごく豊かにしていました。
彼らは当時、米ドルやゴールドを持っていた人たち。そちらの価値がロシア国内でものすごく上がって、一気に価値が逆転したことで大儲けしたというわけです。

ただ、このエピソードからお伝えしたいのは「コロナを通じて稼ぐチャンスを見つけよう」というだけの話ではありません。

投資家は、ただ儲ける発想で終わらせるのではなく、儲けたお金で次の投資や出資、消費をして、経済を循環させることこそが責務だと考えています。

そうでなければ、「資産を持つ人」「資産を持たない人」の格差が開くだけで、国の発展は見込めず、最終的に誰も豊かにはならないからです。

実際にその考え方が浸透しているアメリカでは、投資家やトレーダーが尊敬されていて、同時に彼らも、新しいサービスや社会的に意義のあるビジネスに投資し、発展していますよね。
日本はまだまだその領域に達していませんし、尊敬される存在になったとも言いがたい。

しかし、いま、コロナで時代が大きく変わろうとしています。
この後の投資家の働き方次第では、今後の日本でも、投資家やトレーダーが脚光を浴びる可能性は大いにあるでしょう。

先ほどもお話ししましたが、すでに国が、貯蓄より投資を推奨していますし、年金だけでは不足することを見込んで「自分自身で稼ぐ力を身につけよう」と呼びかけています。
いま、その先頭をひた走る投資家やトレーダーが、アメリカのように活躍し始める時代は目の前にきているかもしれません。

コロナを始めとしてさまざまな観点から見ても、2021年は「投資家」がかなり重要なキーワードになるでしょう。
日本が大きく変化を遂げる年となるかどうか、あなたもぜひ注目してみてくださいね。

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