※これは2017年8月31日の記事です。
今回も、オーストラリアからお届けします。
アデレードからメルボルンまでレンタカーで移動したのですが、オーストラリアは、すごく景色が綺麗でいい国だなと感じました。
前回は、日本のお年寄りに元気がない、日本のお年寄りの生活の質が低下しているというお話をしました。
今回は、世界規模で考えた日本の福祉環境、そして視野を広げ、情報に触れることの大切さについてお伝えしたいと思います。
今後のあなたの人生や、生活を変えるきっかけとなるお話になっておりますので、ぜひ最後までご覧いただきたいと思います。
年金制度の崩壊
前回、日本のお年寄りに元気がない、日本のお年寄りの生活の質が低下しているとお伝えしました。
そこで、ニュースを調べてみると、日本の老後の生活の質のランキングは、先進国の中でもほぼ最下位という結果がわかりました。
もちろん、項目の1つには上位にくるものもありますが、全体的にみると、日本では豊かな老後が送れないという調査結果が出ています。
一番の問題は、やはり保険料や年金の掛け金の問題です。
そういった年金制度の負担割合というのは、実質、ほぼ全て自分で負担しないといけない状態です。
つまり、年金制度自体が崩壊していて、自分たちが掛けた年金を受け取れるようなシステムにはなっていないということです。
こういったところは、今私がいるオーストラリアと顕著に違うところですし、定年退職後の日本人の経済状態というのは、非常に悪いと言えます。
退職後の経済状態で主要国のランキングを見ていると、もはや日本は圏外なのです。
ですので、世界規模で見ても、実は日本は豊かではないと考えることができます。
中国の台頭
これらを見て私が思うのは、中国の台頭です。
この現実を、今の中高年の方々は、どう見ているでしょうか。
国民総生産で見ると、アメリカが1位で2位は日本ではなく中国が2位です。
日本はすでに3位になっているのです。
中国は人口が多いということもあるので、一人一人の生産力で見ると発展途上国ということになるのですが、国としての国力でみると、中国は相当強いです。
今の中高年の方々からすると、様々な分野において、日本は中国より絶対上だと考える方が非常に多いと思いますが、私自身は、この考え方は危険だと考えています。
時代というのは、どんどん移り変わっていきます。
少し前までは、ユーチューバーという職業を誰も想像していませんでした。
ですが、今エンターテイメント性を備えたYouTubeの中で個人が情報発信し、大きなお金を稼ぐという職業が実際に存在しています。
また、仮想通貨も、数年前では考えられませんでしたが、今や仮想通貨専用のATMができていたりと、時代というものが、常に変化していることが分かります。
時代の変化に目を向ける
中国もそれと同じです。
歴史的に見てみると、日本が中国よりも優位に立っていたのは、1900年代くらいだけのこと。
日本が優位に立っていたのはその100年くらいだけで、それ以外は悠久の過去の歴史から見ても、中国のほうが日本よりも優位に立っているのです。
つまり、日本が優位に立っていた時代は終わり、日本よりも中国が優位に立つという時代が、もう始まっていると言ってもおかしくないのです。
時代の変化を読めない方というのは、いまだに日本のほうが上だと考えています。
このように、日本のほうが上だと考えて、物事を進める。
つまり、アジアの中で唯一日本だけが、アメリカや、ヨーロッパに認められた国だという気持ちを持って、アメリカと一緒になって物事を処理しようとするからうまくいかないという側面はあると思います。
時代の流れの変化に合わせて、中国の発展という現実を認める気持ちがあると、例えば政治の世界での外交というものも、アメリカ一辺倒ではなく、中国のことも、何かしら認めた形で政策が進んでいったりと、日本が、中国とアメリカとの関係の中でうまく物事を進められるという側面があると思います。
情報に触れる大切さ
やはり、日本人はどこかで、自分たちは中国よりも上だ、日本はアジアの中で唯一の先進国であるという気持ちを持っていると思うのです。
もしかしたら、いまだに中国だけではなく、シンガポールよりも、日本のほうが上なんだと思っている方もいらっしゃると思います。
しかし、現実的に考えると、お年寄りの生活の質や、経済状態を見ても、シンガポールや中国の勢いには、日本はかなわない状態なのです。
そういったことは、日本にいて、生の情報に触れないでいるとわからないものです。
私のように、オーストラリアに来て「お年寄りってすごく元気なんだな」と思っただけでも、それをきっかけにして現状把握ができます。
この記事を見ているあなたも、ぜひ色々な情報に接して、現実世界の動きから取り残されないようにしていただければと思います。
誰にとっても老後というものは訪れますし、誰にとっても将来の生活があります。
その中で、昔ながらの思考を引きずっていると、豊かな老後や生活、自己実現ができる人生設計が一切できないような人生になってしまうのではないかと感じました。
少し抽象的な話になってしまいましたが、情報に触れるということは、大切なことだと思います。
私は今回オーストラリアに来て、また刺激を受けました。
私の長男は今高校3年生なのですが、来春から、オーストラリアに留学することが決まりました。
親として喜ばしいことだと思っています。
広い世界を見ることは決して無駄じゃないと思いますし、英語を覚えるということだけではなく、視野が広がるのは、今後の人生を大きく変えることだと思うからです。
最後に
今回お伝えした年金の話、お年寄りの話、中国の話、そして仮想通貨の話。
これら全ては、視野が狭いとアクセスできない部分だと思います。
ですので、あなたには、新しい情報を否定するのではなく、視野を広く持ち、自分が見たものに関して、興味を持って調べてみるような姿勢を大切にしてほしいと思います。
時代の変化というのは、我々が考えている以上に早いです。
だからこそ、自分の会社もそうですし、自分自身も時代に取り残されないように頑張っていきたいと思いました。
あなたもぜひ広い視野を持ち、アンテナを張って生きていってほしいと思います。
そして、投資家として、人生を有意義に過ごしていってください。