※これは2017年8月18日の記事です。
今回は長崎に原爆が投下された日に記事を書いています。
約80年も昔の話になるわけですけども、日本は戦争に負けました。
沖縄激戦、東京大空襲、また、広島、長崎への原爆の投下。
そういったことを経て8月15日、終戦を迎えました。
たまたまテレビを見ていると、長崎の平和記念公園の模様が中継されていて、沢山の人が祈っている姿や、当時の被爆の体験を語っているところが、映像で映されていました。
今回は、長崎の記念式典を見ていて感じたことをお伝えします。
年齢と共に育まれる他者への共感
私は、歳を取っていくに連れて、他人が経験したことに対する共感が強くなってきたと感じています。
何かの本によれば、若い頃は記憶力や暗記力が非常に優れていますが、人に共感したり、そこから自分の経験に照らし合わせて回答を出すという能力は、50代になってから強くなるそうです。
歳を取った人の経験談や意見は、人生を生きていく中で重要とされる場面が多々あります。
それらは、それまでの人生の経験や、色んな人への共感から導かれた解答であるということは多いのだろうなと思います。
それぞれの人生は、それぞれの人固有のもの。
つまり、それだけ多くの人生があるわけです。
難しいのは、これらは数学とは違って、解答が1つではないこと。
だからこそ、他人の体験や共感から出る解答というのは、ある種の参考であって、自分の人生は自分自身で模索して進めていかなければならない。
最終的にはそういうものだと思います。
長崎の記念式典では、たくさんの人たちが祈りを捧げていました。
その祈っている姿を見て思い出したことがあります。
人々の祈りが持つ力
これは昔読んだ医学に関する本に書いてあったことです。
例えば誰かが病気になって、家族がその人の回復を祈ることがあると思うのですが、そういったパワーを与えるような行為があったケースと、なかったケースを比較する研究が臨床実験のような形で行われました。
その結果、実は祈ったり、願ったりといった行為があったほうが、願いが叶う確率が高まるという調査結果があるのです。
証拠はないのですが、人間は祈ったり願ったりする行為に対して一定の効果があるだろうと考えているわけです。
では、なぜ祈ったり願ったりということをしたら、病気が回復する傾向にあるのでしょうか。
フランスで行われた実験
フランスの学者によってとある実験が行われました。
その実験は、こういったものです。
フランスのある街に1000人集めて、ある問題を出します。
※この1000人というのは必ずしもこの数であったとは限りません。
その問題というのは、例えばフランスのニースに住んでいる○○さんのお孫さんは、など誰も答えられないような問題なのです。
そこに参加した人たちはもちろん解答することはできません。
そして、出題者が、答えは「アラン」です、と伝えます。
そのあとに、今度はフランスではなく、遠く離れたブラジルで同じ問題を出題します。
フランスでは誰も正解者はいなかったわけですが、ブラジルでは同じ問題をスタートすると、すごく不思議なことに、正解者が出るのです。
その直後アメリカでも同じ実験を行うと、さらに正解者が増えるのです。
答えはだれも知らないような問題にもかかわらず、フランスの1000人がその情報を知ったことによって、直後にブラジルの1000人の中の何人かが答えは「アラン」じゃないかと考えるわけです。
確証も理論も存在しない不思議な現象ですよね。
でも、これは実際に起こった話なのです。
101匹目の猿現象
101匹目の猿現象をご存知でしょうか。
101匹目の猿現象というのは、離れ小島に猿が居て、その中のある猿が芋を食べる前に、海水で洗って食べるということを行ったとします。
すると、その島にいる100匹の猿達が真似をし始める。
そうして、101匹目の猿が洗い出した瞬間に、全く別の島でも何匹かの猿が同じような行為を行い始めるのです。
そうやって広まっていく現象を、101匹目の猿現象といいます。
先ほどお伝えしたフランスの実験もこれと同じような現象です。
無意識層で伝播していく情報
これらを思い出したのも、長崎記念公園の祈りを見たことがきっかけなのですが、人間も、情報が一定の数まで達すると、無意識層を伝播すると考えることができます。
つまり、病気の家族のために必死に祈るという行為が、その人の病気の回復につながるということは、有り得る話なのかなと私は考えます。
クロスリテイリングや日本投資家育成機構は情報を提供している会社です。
もちろん、その情報はある人にとっては有益ですが、ある人にとってはそうではない場合があると思います。
私はそういった合う合わないを見つけていく工程が非常に重要だと考えているのですが、その前にもっと重要なのは、“情報を知る”という行為だと思っています。
世の中の変化は非常に早いですが、その変化のなかで人生を変えている人たちは、数多くいます。
昔はFXで稼いで人生を変えるなんて話は夢物語でした。
何十年も前、投資で人生を変えているのは、ほんの一握りの人だけでした。
しかし、今は専業トレーダーとして生きている人たちが増えてきています。
これは、101匹目の猿現象と同じだと私は考えています。
この101匹目の猿現象の流れによって、日本の投資教育に対する意識や環境は、いい方向に変わっていくのだろうなと思っています。
他の欧米諸国のように、投資が経済を動かしていて、それらの力によって世の中に色々なサービスが生まれて、多くの人が助かっていく、という構図の礎となる行為を、今、こうやってポッドキャストを聞いているあなたは日々実践しているのかなと思います。
あなたは、自分自身のためにだけトレードしているのではなく、今後の投資業界を担う次の世代の誰かにつなげるためにトレードしているのです。
自分自身の夢を叶えて、多くの人に勇気を与えるんだという気持ちで日々勉強することは、直接誰かに物事を伝えなくても、101匹目の猿現象のように、無意識レベルで多くの人に伝播していきます。
投資で人生を変えて、充実した人生を過ごしている人が増えてきているからこそ、トレーダーが巷で認知されつつありますし、専業トレーダーとして生きている人たちが増えてきています。
もちろんトレーダーとして成功していくためには、一定の努力、一定の期間が必要です。
一時的に利益を出すということであれば、ちょっとした勉強や、ちょっとした情報を知ることでできます。
ですが、1年2年3年、そして10年と資産を築いていき、人生を変え、多くの人を助けていくんだと考えている方は、終わりなく学び続けていく必要があるのです。
その続けていくという行為が、先ほどの話のように、無意識層の伝播というものにつながっていきますし、そうやって人生を変えていく姿が、多くの人に勇気を与えるのだろうなと感じます。
最後に
今回は、祈りを始めとするさまざまなことが、無意識層で伝搬していく不思議な現象について触れてきました。
これはもっと身近な私たちの行動にも言えることです。
例えば、頑張っている姿勢というのは、無意識層を伝播して多くの方に影響を与えます。
トレーダーや投資家、経営者として成功していくということは、世の中に経済循環の仕組みを作る基になったり、多くの方を助ける基になる行為ですので、ぜひ、多くの方に成功を目指し、頑張って欲しいと思います。
「がんばって自分の人生を変えるんだ」、という思いで学習を行い、人生を変えたあとは「多くの人を助けるんだ」、という思いを持って、学習を続けていきましょう。