※これは2017年3月3日の記事です。
今日はひな祭りの日ですね。
商店街やスーパーもひな祭りムードになっていて、日本の街はとても華やかに色づいていますが、世界的には衝撃的なニュースが舞い込んできましたよね。
そう、北朝鮮・金正男氏の暗殺です。
今の時代に「暗殺」という文字を見る日がくるとは思ってもいませんでした。
突然のニュースに、みなさんも驚いたのではないでしょうか。
今回はそんな金正男氏の暗殺を受けて、今後の世界情勢の捉え方について私なりの考察をお伝えしていますので、あなたの考えと照らし合わせながらご覧いただければと思います。
北朝鮮という国と血筋争い
私がこのニュースを聞いたとき、北朝鮮はまだ金正男氏の暗殺自体、肯定していませんでしたし、この記事を書いている今も、亡くなった人物が金正男氏であることすら認めていません。
犯人は北朝鮮の工作員だと言われていましたが、それが特定されていない時期だったから、というのもあるかもしれませんね。
北朝鮮は、金正恩の独裁国家としての盤石性も定かではなく、実はとても不安定な不思議な国です。
実は私は数十年前から、この北朝鮮という国にとても興味がありました。
どうしてこれほどこの国に興味を持ったのは自分でも分かりませんが、この国の今後の情勢を見守っていきたいとそう感じていました。
そのような背景もあり、私は今回の金正男氏の訃報を聞いて、正直とてもショックを受けました。
この金正男という男は、現在の金正恩総書記の政治体制に批判的で、世襲制度を止めるべきだと唱えていた人物でもあったからです。
その真っ当さ故に、金正恩総書記の兄であるにも関わらず、祖国に帰ることが出来ず、今や渦中の人でもある息子を含めた家族共々、マカオで暮らさざるを得なかったのです。
では、なぜ政治の中枢にいることが出来なかった金正男氏をわざわざ殺す必要があったのでしょうか。
今もうすでに”金正男氏”には権力がなくなっているのにも関わらずです。
私はアメリカないし、中国が裏で動いていたのではないかと考えています。
というのも、現在の金正日氏の正統な後継者は金正恩氏となっていますが、どちらかと言えば、金正男氏の方が正統な血筋を引いていますので、後継者になりえる可能性はありましたよね。
そこで、私はアメリカないし中国の政府が金正男氏を擁立して今の北朝鮮の体制を崩壊させたあと、穏健的な政権を樹立させるために動いていたのではないかと思っているわけです。
そして、それに感づいた金正恩氏が先手を打ったのではないかと。
アメリカや中国からすれば、ある程度理解力があり話も通じそうな金正男氏は、新政府(亡命政府)を樹立するためには、打ってつけの人物だったわけです。
金正男氏を擁護し、新政府を樹立させることは、アメリカや中国にとって多くのメリットがあったんですね。
逆に言えば、金正恩氏にとって、それはとても都合が悪いですよね。
それを察知した金正恩氏は先手を打ち、金正男氏を殺害するに至った。
これが私の見解です。
私の独自の視点
「自分自身の独自の目線を持つ」というのは、人生においても、トレードにおいても非常に重要だと私は思っています。
一般の意見に身を置かずに自分だけの視点を持ち、物事を捉えることで感情は豊かになりますし、納得出来ることも増えていきます。
私は自分の子どもにも、そしてクロスリテイリングの会員さまにも独自の視点を持って、自分自身が納得出来る人生を歩んでいってほしいと考えています。
ここからの私の話は、上記の独自の視点という考えを念頭に置いてお聞きいただければ幸いです。
今回の金正男氏暗殺事件について、私は世界的にも避難を浴びるようなことだと考えています。
北朝鮮が工作員を差し向けたという事実は、いずれ必ずバレてしまいますから。
それでも強行突破したのは、金正恩氏がそれだけ追い込まれていたからではないでしょうか。
独裁政治は軍事政権と表裏一体です。
決していい政治でないことは百も承知ですが、いいものも悪いものも父親から引き継いでしまった金正恩氏は、そのやり方を自分でコントロールしていかなければ、自分自身が危うくなってしまう、と感じていたのではないでしょうか。
もちろん彼のやり方を全面的に擁護するわけでは無いですけれども、私個人的には金正恩氏にトップを走る人間の悲哀を感じてならないのです。
彼の孤独は相当なものであるでしょうし、多くを敵に回してでも、暴走しなければいけない背景が、彼の頭の中にあるのかもしれません。
あくまで私の考えですが。
これは大きな恐怖に苛まれたゆえの事件。
もちろん殺人はやってはいけないことですし、彼を擁護するつもりもありません。
ただ、多くの人を率いるトップの孤独さ、存続の危機を常に感じている状況に立って考えると、また違った視点で、物事を見ることができると思います。
さて、金正男氏の訃報を受け、今後の世界はどうなっていくのかという問題ですが、私はこれをきっかけにアメリカ、中国、韓国、日本が連携を取っていくのではないかと考えています。
特にアメリカは大統領が、オバマ氏からトランプ氏に代わりました。
彼が望む偉大なアメリカを作るためには、莫大な資金が必要です。
アメリカが北朝鮮を攻め、軍事的に強くなると共に、北朝鮮が国を立て直すための擁護を行うことは、アメリカにとってメリットしか無いわけです。
その協力者にしたかったのが金正男氏であったことは明確ですが、今やその金正男氏はもうこの世にはおりません。
さあ、一体どうなるのでしょうか。
今後も北朝鮮という国から、そして世界の情勢から目を離すことは出来なさそうですね。
最後に
いかがでしたでしょうか。
今回は金正男氏の暗殺を受けて、私なりの見解をお届けいたしました。
独自の見解を持つことはとても重要で、感情が豊かになりますし、物事を判断する軸ができるんですね。
もちろん、独りよがりになってはいけませんが、世論に流されるのではなく自分なりの見解をもつことを意識してみてください。
自分自身の軸を持って将来を選択すれば、納得できる人生を歩むことができるはずですよ。